コラム

ウエルシアホールディングス池野隆光会長インタビュー(1/2)

企業とDo Sports

スポーツ大会への関与は、社員・会社にとって誇らしいもの、大きな財産になる


ウエルシアホールディングス
池野隆光会長

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前後に、2019年のラグビーワールドカップ日本大会、2021年のワールドマスターズゲームズ2021関西と、国際的なスポーツ大会が3年続けて日本で開催されます。

この3年間は「ゴールデン・スポーツイヤーズ」と呼ばれ、とりわけトップアスリートの技を「みる」スポーツから、一般の人が参加資格を持つ「する」スポーツへと転換の好機としてみられています。スポーツを「する」ことの活性化は、このムーブメントの後も健康増進、経済効果といったレガシーを生むことが期待されています。

ドラッグストア業界首位のウエルシアホールディングスも、そんな「する」スポーツの活性化に期待を寄せる企業のひとつ。
今回は、池野隆光会長に「する」スポーツの魅力や可能性について、お話をうかがいました。

 

編集部 :
スポーツと御社のビジネス領域にどのような関係があるのか、どのような期待があるのかをお聞かせいただけますでしょうか。
池野会長:
ウエルシアのビジネスには、スポーツも大きく関係します。高齢化社会が進んでいますが、高齢化するということは、病気になる可能性が高くなるということです。「食べること」と「運動」が一体化しないと健康は維持できない。
運動においては、激しいスポーツもあるけれども、ゆっくり走る、できるだけ速く歩けるようになるという、緩やかなスポーツというのも私達の領域では大切なんです。特に高齢者が、緩やかなスポーツができるようになるには、薬、サプリメント、体にいい食べ物を薦めることが大切。こういうものを食べたら、こういう時に食べたら、もっと速く歩けます、というようなアドバイスをするということです。広い意味で健康を考えると、スポーツは切り離せない、そこに私たちがサポートできることはたくさんあると感じています。

また、弊社はワールドマスターズゲームズ2021関西や、その他地域のスポーツ大会などにも数多く協賛しています。スポーツに協賛をするというのは、地域の皆様の健康づくりに、会社が貢献するということです。積極的にそれらを取り込んでいくことで、健康産業に関わる従業員の士気が確実に高まっていくと思うんですね。だから、私たちはスポーツへの協賛にとってもメリットを感じています。

ウエルシアが主催する高橋尚子さんのマラソン教室

編集部 :
社員がマラソンやウォーキングの大会に積極的に出たり、スポーツ教室への協賛をされているのですね。
池野会長:
様々な地域の中に社員が入っていけることは非常に大切だと思っています。マラソンしている社員もすごく多いですね。地域のマラソン大会に多くの社員が積極的に出ています。
弊社は積極的にスポーツに参画する会社になりたいと思います。高橋尚子さんのマラソン教室も開催していますが、すごい人気があって、毎年、非常にたくさんの人が参加いただいていますよ。
編集部 :
他にどういった取り組みがありますか?
池野会長:
先ほども申しましたが、実際に走る、飛ぶ等のスポーツの手前には、食べることや運動するための健康維持がどうしても必要です。店舗でお客様に、食事や栄養についてのアドバイスができることが、非常に大きな役割になると思っています。
小さなエリアでのセミナー、店舗内の交流スペース「ウエルカフェ」、地域のスポーツ大会などを進め、弱者、高齢者に対して、会社として積極的に取り組んでいこうとしています。

誰かが見ているからではなく、身近な人のスポーツを草の根で支援

編集部 :
スポーツ大会に協賛する意義を教えてください。
池野会長:
誰かが見ている、見ていないではなく、やれるところからやっていこうというのが、企業のスポーツへの向き合い方だと思っています。有名な選手を応援するのも悪くはないですが、有名選手だけを育成するのが、企業のスポーツ支援の目的ではないと思っています。
草の根の支援をすることにも意義を感じています。地域に対して何かできることをやっていこう、という思いのある社員を作っていくことが大切と思っているからです。
ワールドマスターズゲームズ2021関西に協賛したのも、そういう思いからです。オリンピック選手でない人たちや、一般で頑張っている方を応援したいという気持ちがあります。そういったことに、応援できる会社だと社員が知ってくれることもうれしいことです。
編集部 :
ワールドマスターズゲームズ2021関西が一般参加の大会だというところに魅力を感じていただいたと。
池野会長:
地域のマラソンには、社員も言うんですよね、協賛してやってくれとかね。
オリンピックとはまた別の、一般の身近な人を応援する大会に協賛することは、社員・会社にとって誇らしいもの、大きな財産になると思います。
あと、関東圏の企業が、関西で行われる大会に何故協賛するのかとか聞かれますが、たまたま本社が関東にあるだけで、社員はどこにでもいます。青森にもたくさんいる、和歌山にもたくさんいる。
私たちのビジネスは地域に根差して考えることが大切ですし、エリアだけでなく、何をやるか、どういうことを行うかが大事なんだろうと思っています。

池野会長プロフィール

1943年 広島県生まれ、大阪経済大学経済学部卒。
東北地方から関西までで、現在1620店舗を展開するドラッグストア業界首位のウエルシアホールディングス会長(CEO)に2013年より就任、現職。好きなスポーツは水泳。好きな泳ぎ方は、吉永小百合を意識した、フォームの美しいバタフライ。

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