コラム

ウエルシアホールディングス池野隆光会長インタビュー(2/2)

企業とDo Sports

トップアスリートではない人のスポーツ、健康作りにも支援することの大切さ


ウエルシアホールディングス
池野隆光会長

ワールドマスターズゲームズ2021関西にも協賛され、国内の「する」スポーツ活性化による健康増進や経済効果などについても期待を寄せる、ドラッグストア業界首位のウエルシアホールディングスの池野 隆光会長。

地域のスポーツイベントへのサポートも積極的に行い、健康に楽しむ人を応援する企業や社員を育てる。

今回は池野会長自身や社員のスポーツ活動について、お話をうかがった。

 

編集部 :
大きなお話になりますが、スポーツ自体に何を期待されますか?
池野会長:
スポーツはとっても裾野が広いんですね。
「速く走るにはこんなものを食べたらいい」「歩くスピードをどうするか」「それにはこんな機械がいる」など、スポーツに関する情報を広めることが、スポーツを通した裾野の広い産業の育成につながると考えます。
スポーツを話題にし、そしてみんな参画できるというのは非常に大きな魅力です。
私たちも、トップアスリートでない人が行うスポーツ大会のサポートに大きな魅力を感じ、どんどん応援していこうとしています。
ワールドマスターズゲームズ2021関西や、その他地域のスポーツ大会などにも数多く協賛していますが、スポーツに協賛をするというのは、地域の皆様の健康づくりに、会社が貢献するということです。
積極的にそれらを取り込んでいくことで、健康産業に関わる従業員の士気が確実に高まっていくと思うんですね。
だから、私たちはスポーツへの協賛にとってもメリットを感じています。
編集部 :
スポーツを見るだけのSEEでなくDOで参加するのが大事だと。
池野会長:
そう思いますね。サポートすることで私たちは参加していると思っています。

高橋尚子さんのマラソン教室

池野会長も参加

編集部 :
御社が実施されている、高橋尚子さんのマラソン教室には一般のお客様もたくさん参加されていますね。
池野会長:
たくさんのお客様と社員を集めて、高橋尚子さんに運動の仕方、筋肉の付け方とかお話ししてもらうイベントです。
あの方はお話が非常にお上手ですね、行った人は「なるほど」と感心されます。
社員もそういう本物に出会うチャンスはなかなかない。
そこで聞いた話を、体作りや健康作りのためのアドバイスとしてお客様に伝えていく。
難しいけれども、やろうと思っています。
そういうニーズは、世の中がそうかもしれないし、ウエルシアだけかもしれないけど、確実に伸びていると思いますしね。
編集部 :
御社の社員もワールドマスターズゲームズ2021関西に選手として参加する予定の方はいらっしゃいますか?
池野会長:
弊社では、採用にアスリート枠を設けているんですよ。
人数は相当います。
そういう人たちは、行ってもいいよ、こういう条件で参加できると言うと喜んで行くと思いますね。
詳しい参加条件等を早く知りたいです。

吉永小百合さんのような泳ぎ方に憧れて

バタフライを泳ぐ池野会長

編集部 :
ご自身のスポーツのご経験は?
池野会長:
今は泳いでいます。プールの中で、隣の人と時事放談しながら。
編集部 :
隣の人はびっくりしちゃいますね!まさか、大企業の会長さんだとは。
池野会長:
ほとんど気づかれないですよ。
知られてもいない。
ジムは気楽に行けるので好きですね。
自分の都合で行く行かないも自由だからです。
いまは週に1回が精一杯。
週1回くらいでは全く効果ないことは分かっていますが、やらないよりはいいだろうと。
ジムに行って運動をしていると、普段の生活もいろいろ気になるところが出てきます。
筋肉をつけるのに、いつ何を飲んだらいいのかとか、私たちのビジネスにも直結することを多く気づかされます。

 

編集部 :
いつぐらいから水泳を?
池野会長:
20年位前から、正しい泳ぎ方をちゃんと教わろうと行き始めました。
見た目がきれいな泳ぎ方がいい。
吉永小百合さんみたいなバタフライが一番かっこいい!
写真で見たときに、水しぶきが立っている手の動きなんて一番かっこいい!
それをやるって宣言して始めました(笑)。
編集部 :
20年位前というと、55歳くらいから始められたのでしょうか?
池野会長:
そうですね。
市民大会など、オープンの大会に何回か出ましたよ。
向こう見ずと言われましたが、むこうを見ないでたどり着けばいいんだと。
はじめた頃も結構忙しく、朝早くや仕事が終わってから、週に2回か3回、その位が関の山。
でも、そういうきっかけでスポーツをやると非常にいい。
社員にも忙しい合間に、無理をせず活動するのは良いと言っています。
実際に野球チームを作ったりして活動もしていました。
編集部 :
社員のスポーツ活動といえば、企業で運動会が流行っていますね。
池野会長:
弊社でもやりたいと思っていますが、小売業は、24時間、夜の12時まで営業している。
人を集めることは大変難しくて、いまは出来ていませんね。

 

ウエルカフェでは地域交流のイベントを定期開催する

編集部 :
スポーツは一緒にする仲間集めが大変だと思います。
御社で実施されているウエルカフェのような、コミュニティが集まる仕組みの活用などは考えておられますか?
池野会長:
店舗は基本的に利益を生むための設備ですから、そこでは、本来全て購買に結びつく仕掛けがないといけません。
ウエルカフェを実際やってみると、子供が勉強して帰る、高齢者が集まって歌や手芸をしたり、料理の話をされたりしています。
そういう仕組みは、社員と地域のコミュニケーションの機会を生みます。
たとえば、緩やかなスポーツの推奨やそのための健康を維持する食べ物のアドバイスをしたり、化粧品を実際に使ってもらう等もありますね。
そういうことは、実は社員教育にもつながります。
社員が、お客様に弊社の商品やサポート領域について話ができる。
集まった人が結果として、うちの社員を育てていただけることも期待しています。
編集部 :
なるほど、地域の身近な人を応援することで、会社も良くなっていくということですね。素晴らしいです。
今後のいっそうのご活躍を期待しています。ありがとうございました。

池野会長プロフィール

1943年 広島県生まれ、大阪経済大学経済学部卒。
東北地方から関西までで、現在1620店舗を展開するドラッグストア業界首位のウエルシアホールディングス会長(CEO)に2013年より就任、現職。好きなスポーツは水泳。好きな泳ぎ方は、吉永小百合を意識した、フォームの美しいバタフライ。

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