コラム

スポーツの「無限の可能性」で、西日本全体を元気に!

企業とDo Sports

スポーツの「無限の可能性」で、西日本全体を元気に!


株式会社 JTB 宇田川常務

近年、旅行の新たな魅力として、旅先でスポーツを「する」または「みる」ことで楽しむ「スポーツツーリズム」が注目されています。
実は、この「スポーツツーリズム」という考え方が広まるよりはるか以前の1946年から、株式会社JTBの前身である日本交通公社では、旅先でサイクリングやスキーを体験できる「健康旅行」を実施していました。
JTBは今もなお、多様なスポーツイベントやツアー企画によって、一般の人々が気軽にスポーツを「する」機会を提供し続けています。
市民参加型の「する」スポーツ大会で西日本を盛り上げてきたJTBの宇田川雄彦常務に、国際的な市民参加型スポーツ大会である、WMG2021関西に寄せる期待についてお話を伺いました。

 

スポーツは、言葉を超えて共感や感動を分かち合える「交流の扉」

くまファンラン×スイーツマラソンin大阪

編集部  :
御社は「交流創造事業発信サイト colors」で、スポーツ関連の記事を多く公開されています。
「交流創造事業」とスポーツの関係について教えていただけますか?
宇田川常務:
2018年から、「JTB 第3の創業」の新しい経営理念のひとつとして、「交流創造事業」を打ち出しております。
「交流創造事業」はお客様の期待を超えて、更にその上の感動や共感を得られる次元まで、(JTBのお客様同士、お客様と旅先で出会う方々との)交流を創造することを目指しております。
その「交流創造事業」を実現させるための一つの大きな入口、扉がスポーツであると考えております。色々なスポーツがありますが、世界各国共通のルールで行われることで、言語が違っても(様々な方々が一緒に)スポーツに取り組むことができます。
そうすることによって、スポーツを通じて、言葉が通じない方(同士)でも共感、感動を感じ取ることができます。「交流創造事業」を実現させるためには、スポーツが大きな扉になると考えています。
今までのスポーツはどうしても、「みる」ことが主流でした。JTBでは、身近で「する」スポーツを全国で広げていくため、地道に取り組んでおります。日本のスポーツツーリズムは欧米各国に比べて、まだ「する」部分で成熟していないことが課題です。
1995年と2016年のスポーツ産業の消費額を見ると、アメリカは増加していますが、日本は減少しています。ツーリズムとして「する」スポーツを展開することによって、日本の国内の消費額を上げて業界を振興する役割を果たすほか、健康寿命を延ばすことにも貢献したいと思っています。
(「する」スポーツツーリズム以外では)「地域交流事業」として、西日本の各府県でスポーツイベントを行っています。マラソン大会、サイクルイベントなど、とにかく「する」スポーツ、市民参加型のスポーツのイベントを数多く行い、地域に貢献しています。

スポーツは「無限の可能性」がある

編集部  :
御社の資料に、「無限の可能性を持つスポーツのチカラ」という言葉があります。具体的にどのような「チカラ」があるとお考えでしょうか?
宇田川常務:
(個人のレベルでは)スポーツを「する」人、「する」人を応援する「みる」人、スポーツ大会をサポートする「ささえる」人。
そういった方々すべてが一つのスポーツのために集まること、共に(行動)することによって、心が豊かになりますよね。(組織のレベルでも、)今回のWMGで今まさに、関西経済界を中心にして、産官学が本当に一体になっています。
スポーツを通した健康増進、生きがい、やりがいへの貢献、感動を与えることを目指して、一企業、行政だけではできないことに、共に取り組もうという機運が醸成されています。
来年にラグビーワールドカップ、その次の20年にオリンピック、21年にWMGと、(日本で大規模スポーツ大会が連続開催される)「ゴールデン・スポーツイヤーズ」と言われています。
この流れのなかで今、一般財団法人 関西観光本部が、イベントに参加される方々を関西全域でつかまえる「グランドデザイン」を策定しています。メンバーの井戸兵庫県知事、松本関西経済連合会長は、WMG2021関西の組織委員でもあります。
そして、JTBが具体的に率先して活動しているのが、今年第1回目となる「ザ・コーポレートゲームズ関西2018」の開催です。(10/27・28開催)10種目の競技があり、関西を中心とした企業・組織から参加され企業同士が対抗戦を繰り広げる熱気溢れるスポーツ大会で、初開催ですが57企業3,100名の参加があります。
主催者である実行委員会ではWMG2021の中塚事務局長にも委員に就任いただいています。

 

WMG2021関西に寄せる期待

WMG周辺観光:祖谷かづら橋、落合集落

編集部  :
アジア初開催であるWMG2021関西にどのようなことを期待されますか?
宇田川常務:
WMG2021関西は、前例がない広域で開催されます。例えば、ゴルフ会場の徳島に行った海外のお客様は、インバウンドで人気がある祖谷温泉の「かずら橋」に寄ることができます。
関空から日本国外に出ようと思ったときにUSJにも行ける、京都にも行ける。開催地が分散していることで、来られるお客様を関西広域に広げることが自然にできるという意味では大チャンス。
それぞれの地域の観光(の魅力)を広めるという、素晴らしいレガシーを作ることができます。(開催地の)産官学が一体となってWMGに取り組むことで、関西だけではなく西日本全体に、広域の連携、関西を中心にした人の流れが広がっていくと思います。
それがビジネスに通じることもありますけれども、各地域がWMGによって自分の地域の魅力を再認識すること、エリアとしての元気さにつながることが大事ではないでしょうか。

もっと「生活のすぐそば」にDoスポーツを

編集部  :
日本におけるDoスポーツは、どのような課題があると思われますか?
宇田川常務:
 

市民参加型のスポーツ大会「ザ・コーポレートゲームズ関西2018」

私自身は中学校から大学まで剣道をやっていました。振り返ってみると、「剣道を極める」覚悟を決めないとできないものでした。日本の今までのスポーツは、体力や技術がある人が、ある程度(ほかのことを)犠牲にして真剣にならないとできないものであって、「誰もが気軽にちょっと体を動かす」ものではありませんでした。
オーストラリアやニュージーランドに行くと、その辺の原っぱにゴルフ場がたくさんあって、小さな子も遊びがてらでゴルフができます。生活のそばにスポーツがあることが日本との大きな違いです。(日本でも)最近は幸い、サイクリングやジョギングが流行って、気軽にできるようになってきました。だんだん日本でも、手軽に「する」、生活のすぐそばにスポーツがあるという傾向が出てきています。
このタイミングにWMGがあることで、(日本の)「する」スポーツを広げることができると思います。

 

宇田川 雄彦様 プロフィール

・株式会社JTB 常務執行役員 関西広域代表 
・関西経済連合会 都市・観光・文化委員会 副委員長
・ザ・コーポレートゲームズ 関西実行委員会 実行委員長

・学生時代は剣道に打ち込み、3段を取得。
・好きなスポーツはゴルフ。

・1958年4月28日生まれ
・1983年 同志社大学 経済学部卒業
・1983年 ㈱日本交通公社(現㈱JTB)入社
・2011年 ㈱JTB西日本 執行役員 法人営業大阪支店長
・2015年 ㈱JTB国内旅行企画 常務取締役 西日本事業部長
・2018年 ㈱JTB 常務執行役員 関西広域代表 就任 (現職)

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